令和6年第4回庄内町議会定例会が9月3日に庄内町役場で開催された。
本会議では、行政報告や予算関連の議案、意見書案が審議された。
特に、大きな注目が集まったのが、学校給食の完全無償化を求める意見書案である。発議第7号では「児童生徒の心身の健全な発達に資する」と強調され、全国的な給食実施率の高まりや、家庭の負担軽減策の必要性が訴えられた。「教育長、学校給食の重要性を強調」とする意見もあり、議会内には賛否が分かれた。
また、令和6年度庄内町一般会計補正予算(第2号)については、7月25日の大雨災害への対応で必要となった追加予算が承認された。町長は、「 緊急を要するため専決処分したもので、改めて承認を求める」と説明し、予算の主な内容として、避難所開設や消防団春の出動に関わる経費が挙げられた。
総務課長の説明によると、実際の契約状況についても報告がなされ、新規の契約については「公共下水道施設電気機械設備更新工事」や、「防災・安全社会資本整備交付金事業町道舗装補修工事」などが行われていると報告があった。
地域の実情を反映した補正予算についても議論が進み、特に午後には医療や教育分野の支援策や国民健康保険特別会計の補正予算なども承認された。議会運営を担う上野運営委員長は、議会の役割を再確認しつつ、「今後、町民からの信頼を得るため、透明性の高い運営を心掛けるべき」と述べた。
議事は、予算の見直しや法改正に関する議案が相次いで通過し、日本全国で注目されている学校給食問題を含め、根幹からの地域生活充実に貢献する施策へつなげる決定的な一歩が踏み出されたことが印象的であった。