令和4年9月7日、庄内町議会は、令和3年度の各種会計決算について審議を行った。
総務課長の佐藤美枝氏は、「令和3年度庄内町一般会計は歳入総額137億5,484万5,000円、歳出総額129億711万2,000円の結果、黒字決算となった」と報告した。これにより、実質収支額は79,989万7,000円に達し、翌年度への繰り越しが可能な財源を確保した。
特別会計についても、国民健康保険、介護保険、風力発電などの各種特別会計がそれぞれ黒字決算であることが強調された。特に、国民健康保険特別会計は歳入総額23億2,779万8,000円、歳出総額22億3,717万6,000円の結果、透明性のある運営が確認された。佐藤真哉教育長も特別会計の健全性を評価し、今後も持続的な運営が求められるとした。
また、町長の富樫透氏は、「町湯の源泉に関して、庄内たがわ農協との交渉が続いている」と述べ、地域住民の期待に応える形でコミュニケーションを重視する姿勢を示した。議会では出席議員からの質問が飛び交い、山田 太郎議員は町湯の営業に対する影響を懸念し、今後の対応を求めた。町長は「農協との対話を重視し、地域振興を考慮した議論を進めていく」と答えた。
さらに、経済的支援として、ふるさと納税についても議論が続いた。吉宮茂議員は、ふるさと応援寄附金の受け入れ額が横ばい状態にあることを指摘し、返礼品の充実や新規就農者の支援を提案した。商工観光課長は、地域の特産品などを活用し、地元業者との連携を強化する姿勢を表明。また、返礼品開発には新規参入者やアイデアを検討していく方針を述べた。
最後に、決算特別委員会の設置が決議され、次年度の予算と財政運営の透明性確保に向けた議論が進められることとなった。議会は今後も地域の経済活動や住民ニーズに応じた柔軟な対応を続ける意向を示している。