令和3年3月15日、庄内町議会は第3回定例会の14日目を開催しました。議案第9号「令和3年度庄内町一般会計予算」をはじめ、全17議題が上程され、議論が交わされました。
本会議ではまず、議案第9号の一般会計予算が審議され、工藤範子議員が反対討論を行いました。「新型コロナウイルスの影響で町民の生活が厳しい」との視点から、予算案が町民の切実な要望に応えていないことを指摘しました。財政運営の健全化が不透明であり、追加的な支援策が求められていることを強調しました。
その後の賛成討論の中では、長堀幸朗議員がこの予算案の適切な執行を心配する声を上げ、今後の財政見通しについて懸念を表しました。多数の意見が飛び交う中、議案第9号は賛成多数で可決されました。
次に、議案第10号から第16号までの特別会計予算も一括で審議され、それぞれの内容に関する報告が行われました。特に国民健康保険や介護保険などの医療関連予算は、地域住民にとって非常に重要なテーマであり、様々な意見が寄せられました。議案第10号から第16号は全て原案通り可決される運びとなりました。
また、議案第27号「庄内町国民健康保険条例等の一部を改正する条例の設定」や、議案第28号「庄内町農林漁家婦人活動促進施設等の廃止」についても審議され、これらすべてが可決されました。特に、地域振興に資する条例を廃止する動きには、反対意見も存在しました。政策決定には熟慮が必要であり、地域の実情に即した運用が求められています。
続く議案第29号「庄内町学校適正規模・適正配置審議会条例の設定」については評価と懸念が交錯しました。教育課長は制度の目的について説明し、議会からの多様な意見が寄せられました。