令和6年第4回庄内町議会定例会は、9月5日に開催され、町長や教育長、各課長らが出席し、重要な議題が取り上げられた。
一つ目の議題は、町長の政治姿勢についての質問である。吉宮茂議員は、任期の折り返し地点を迎え、町長がどのように町政を進めているのかを問うた。町長は「すべての町民が安心して暮らせるまちづくりを目指し、地域資源を生かした施策を進めている」と強調し、町民参加型の施策や先進的なプロジェクトについても言及した。
次に、7月25日から26日にかけて発生した大雨の被害状況についても言及された。町長の報告によれば、当該大雨は庄内町に甚大な被害をもたらし、人的被害はなかったが、住家の損壊や農作物の冠水などが多発した。特に、農林水産業においては約1,320ヘクタールが影響を受け、復旧への取り組みが急務となっている。
防災に関する質疑も続いた。特に、避難行動要支援者名簿制度についての議論があった。町は、必要な支援を行うため、避難行動要支援者を確実に把握し、その名簿の作成に取り組んでいるものの、管理や見直しの仕組みについては課題が残されているようだ。さらに、災害時の避難所運営についても慎重な協議が必要であることが指摘された。また、近年の気候変動により、異常気象や自然災害が増加する中、町民の防災意識の向上が求められており、今後の具体的な取り組みについても期待が寄せられる。
このような状況の中、地域が一致団結して防災に取り組む姿勢が求められている。各議員は、今後の災害対策に向けた具体的な施策を考案する必要性を強調し、町全体の取り組みが今後の防災力向上に繋がると結論付けた。