令和3年12月13日に行われた第10回庄内町議会定例会では、議員による一般質問が行われた。ついに雪の降り始める季節となる中、石川 保議員がいくつかの重要政策について質疑を行った。
石川議員は高速交通網の整備として、山形新幹線の庄内延伸について質問した。庄内延伸の計画は、一時の解散に伴い不安が広がっていることに言及し、町長の富樫 透氏は「山形県庄内地方の重要事業要望として引き続き要望していく考えがある」と強調し、今後も関係各位との連携を進める意向を見せた。
次に議員は、コロナ禍の影響による米価の大幅下落についての農業支援策についても尋ねた。富樫町長は、農業を基幹産業とする本町として「農業者が生産量の調整を行っているものの、私たちの目指すべきは米価の安定及び地域全体の収入向上である」と述べ、具体的な支援策を模索していると説明した。町では今年度、種子の購入を助成する取り組みを決めたが、この支援策の効果がどのように現れるのかに期待が寄せられている。
さらに、議会内では農業において急速に進化する課題にどう取り組むかの話題も上がった。石川議員は「農業者の所得安定を図るためにも、柔軟な支援が求められる」と指摘。町長はそれに対し、「転作への誘導や新たな作物の導入を通じて、収益性を高めていく必要がある」と回答した。
これらの議論を通じて、町民から期待される具体的な施策とその実施がいかに成されるかが焦点となる。安定した農業基盤を築くためには、地道な努力とともに、関係機関との連携が重要であるとは何度も繰り返されるテーマであった。これからの施策は、議会と町との協力の下で進められる必要がある。そして、庄内町全体の発展を見据えた柔軟な視点が、各担当者に求められている。