令和5年第2回庄内町議会が3月7日に開会し、14名の議員が出席した。議事の日程には、会議録署名議員の指名のほか、各種予算の補正案や新条例の制定が含まれていた。
特に重要な議案は、令和4年度一般会計補正予算を含む6件の会計補正予算である。町長の富樫 透氏は、補正予算の主な内容として、普通交付税の追加や除雪作業委託料の追加を説明した。また、議案第2号として提案されている令和4年度一般会計補正予算(第8号)についても、主要な支出項目が明らかにされ、委員会での審査を経て可決された。
次に、産業建設常任委員会の調査中間報告が行われ、林業振興のための取り組みが注目された。加藤將展委員長は、「本町の林業実施者が激減している中、森林資源を有効活用するためのさらなる施策が必要」と強調し、森林経営管理制度の導入が提案された。地域の林業を活性化するためには、今後の具体的な施策が不可欠である。
さらに、庄内町営バスの利用に関する条例の改正も審議された。新たに中学生の部活動参加に際しバス利用を可能とする内容が盛り込まれ、教育の振興にも寄与する見込みだ。この改正により、部活動に参加する生徒は交通手段を確保でき、保護者の負担軽減にもつながると期待されている。
その他にも、庄内町育英資金貸付基金条例や、庄内町国民健康保険税条例の改正も行われ、個人情報保護に関する新たな条例も制定された。このように、多岐にわたる議案が審議され、町の行政運営の透明性や効率性の向上が図られた、充実した定例会となった。今後も、各議員が連携しながら地域課題の解決に向けた活動を展開していくことが求められる。