令和2年3月の庄内町議会では、様々な重要な議題が取り上げられた。
特に注目を集めたのは学童保育施設の安全性に関する議論である。
工藤 範子議員は、ふれあいホーム家根合とふれあいホームひまわりの耐震診断の未実施を指摘し、児童が安全に過ごせる環境を整える必要性を訴えた。
町側は現状を認識した上で、今後の方向性を見出すために検討委員会を活用し、地域の安全確保に努める意向を示した。また、コロナウイルスの影響による学童施設の利用状況にも配慮し、さらなる安全対策の実施が求められている。
次に、補聴器購入費の助成の必要性も議論された。
澁谷 勇悦議員は、高齢者の難聴が社会問題になっている中で、町として補助制度を導入することの重要性を提起した。町長は、高齢者のためのより良い施策を検討する必要性を認め、助成のあり方を見直す考えがあると述べた。
さらに米寿・白寿祝品の贈呈についても話題に上った。
昨年の実施状況を基に、町では贈呈方法についての見直しを進めており、近隣自治会の意見を反映した内容を検討中であることが伝えられた。自治会と密に連携し、より町民に喜ばれる施策を目指す方針だ。
最後に、立川総合支所の利活用について議論が行われた。
新年度より施設の利活用を進めるため、地域資源と観光の連携を強化する考えが示された。特に観光イベントや利用促進策の可能性について意見が交わされ、町長は、地域振興に寄与する形での新たな活動の輪を広げることが重要であると強調した。
こうした議論を踏まえ、庄内町議会では町民の生活向上を目指し、より安全で健全な地域づくりを進める必要があるとの認識を深めた。これからの施策が町民にどのような影響を与えるのか、今後の取り組みに期待が寄せられる。