令和2年5月1日に開催された第3回庄内町議会臨時会では、複数の重要な議題が審議された。
冒頭、議長の吉宮茂氏が議会を開会し、出席議員の確認後、議事日程に沿って進行した。最初に指名された会議録署名議員は石川武利氏、阿部利勝氏、長堀幸朗氏の3名である。続いて、会期が1日限りであることが決定された。
次に議題となったのは、工事や製造の請負契約状況に関する報告であった。町長の原田眞樹氏が状況報告を行い、新規契約は町道三人谷地興野線外1路線の道路改良舗装工事、変更契約は南野児童遊園整備工事の2件であることを伝えた。この報告に対して質疑は行われず、すぐに次の議題に移行した。
最も重要な議題は議案第44号、令和2年度庄内町一般会計補正予算(第2号)である。予算案の補正額は21億3,665万4,000円に達し、補正後の総額は144億3,503万4,000円に上る。
町長はこの補正予算について、新型コロナウイルス感染症関連の緊急支援対策が主要項目であると説明した。特に、特別定額給付金事業に関しては、世帯構成員1人当たり10万円を支給する計画があり、関連経費として20億8,330万円が計上されていることが強調された。
多くの議員が特別定額給付金の迅速な支給について質問し、國分浩実議員は申請受け付けの予定日が遅いことに懸念を示した。税務町民課長は、申請書の発送が5月11日からで、振込開始が最短で5月25日を予定しているが、臨機応変に対応したいと述べた。さらに、議員からの質問でオンライン申請の重要性も指摘され、町側は慎重ながらも積極的に対応していく姿勢を示した。
この臨時会は最終的に、令和2年度庄内町一般会計補正予算(第2号)が全員賛成で可決され、閉会を迎えた。新型コロナウイルス感染症への対応が急務であり、今後の対策についても議論が続くことが期待される。