令和元年第4回庄内町議会定例会が12月17日に開催され、本会議では議案が一括して審議された。議案は主に多くの施設の使用料改定に関するものであり、各議員からの意見や質問が上がる中、大きな方向性は自主財源確保に寄与するものであると確認された。
議案第92号の「庄内町営バス設置及び管理条例の一部改正」では、使用料を1.5倍に設定する提案があり、町営バスの負担軽減とともに自らの財源確保が捉えられている。企画情報課長は資料に基づいて「これは受益者負担原則に他ならない」と現在の施策を見直すものであるとの意向を示した。ただし何名かの議員は料金設定について高いとの認識を持ち、今後の利用に影響を出さないよう再考を求めた。
次に審議されたのは議案第93号、庄内町デマンドタクシーの運営条例改正である。利用者からの反響として、料金上昇が交通手段を失う高齢者や障害者への影響を懸念する声が多く、また重要な交通手段であるデマンドタクシーの需要に再考を促す必要があるとの意見が集まった。
さらに、庄内町まちなか温泉に関する議案第94号では料金の見直しが行われ、温泉の負担軽減に問題意識が示された。町長は「利用者があって初めて施設が機能する」とし、庁舎の利用促進と収支改善を目指す姿勢を強調した。議員たちからは施設利用への新しい試みに対しても意見が寄せられ、「地域活性化のためには町民の参加を促すことが重要」であるとの意見もあった。
議案第95号、庄内町コミュニティ防災センターの改正では使用料が新たに設定され、町内における防災意識の向上とその施設管理が課題となっている。教育委員会から説明された通り「本町の防災対策を確立する上で必要な方策である」として受け入れられた。このような自治体としての防災対策が進むことが望まれるとの意見が多かった。
また、庄内町立学校施設の利用条例改正(議案第102号)においても、使用料金の改定が提案され、教育的な視点からさらに学びを深める環境整備にも努める必要があると認識されていた。