令和5年12月15日に行われた定例会では、酒田市に関する多くの議案が審議された。
議会は全員出席のもと、議事日程に従い、計23件の議案が一括で審議された。
その中でも特に注目を集めたのは、医療機関や介護施設への支援に関する請願である。請願第4号では提案者が医療機関・介護施設に対し、さらなる支援と診療報酬の引き上げを求めた。
しかし、民生常任委員会委員長の齋藤直氏は、「昨年から続く物価高騰が医療・介護機関の経営を圧迫する中、根本的な処遇改善は他に困難である」と指摘した。
また、請願が不採択となった理由についても触れ、「診療報酬・介護報酬の引き上げと国民の負担軽減は相反するものであり、簡単に国からの支援を願うことはできない」と述べた。
これに対し、賛成の立場を表明した市原栄子議員は、「新型コロナの影響も考慮し、医療・介護職の待遇改善は急務である」と訴えた。
採決の結果、請願は賛成者が少数であったため、不採択となった。
日程には他にも、酒田市部設置条例の改正や複数の請負契約の変更・締結についても審議され、これらはすべて原案可決で決定された。特に、酒田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)が500万円増額されることが決まった。