令和2年12月14日に開催された酒田市議会の定例会において、重要な議案が審議された。市民の期待に応え、地域社会の発展に寄与するべく、様々な条例や予算案の承認が求められた。
まず、地元経済の活性化に向け、議第132号の地方税法等に関連する条例の整理が提案され、原案が可決された。総務常任委員会委員長の五十嵐英治氏は「必要な条例整理を通じ、地域経済牽引事業を支援する」と強調した。また、酒田市写真展示館の名称変更を含む議第136号の条例改正案が原案通り可決された。
教育分野では、教職員定数改善を求める意見書や請願が提出された。五十嵐英治氏は「教職員が例年以上に多忙な中、きめ細かい教育が求められている」とし、国に対して必要な教職員数の増加が強く求められた。これには、教育関係者からも賛同の声が上がる等、十分な関心が寄せられている。
また、議会第3号として提案された、ゆたかな学びの実現を求める意見書は満場一致で承認された。国に対して教職員数の計画的な増加を求めるもので、これにより一人ひとりの児童・生徒に向き合う時間の確保が期待される。
一方で、令和2年度の補正予算を巡っても議論が行われた。令和2年度酒田市一般会計補正予算は、主に新型コロナウイルス対策を中心に計上されており、総額772億円を超す見込みだ。市の財政担当である池田里枝氏は「適切な資金運用を心掛けている」と述べ、効果的な予算執行の意向を示した。
これらの項目に対する審査の結果、すべての議案が可決され、今後の施策が進められる見通しとなった。議会は終始、前向きな雰囲気の中で進行し、地域の発展を目指す方針が確認された。次回の定例会は12月15日午前10時から再開する。