令和4年8月9日に行われた第5回酒田市議会臨時会では、さまざまな議題が討議され、特に一般会計補正予算が注目される。
会議の冒頭で高橋千代夫議長は、東北・北陸地方で発生した線状降水帯の影響による大雨について言及し、被害を受けた方々へのお見舞いを述べた。
また、同日に行われる長崎市の原爆投下77周年式典についても触れ、世界平和を願う黙祷が捧げられた。
議事は日程に沿って進められ、最初に会議録署名議員として江口暢子議員、田中斉議員、および田中廣議員が指名される。続いて、会期は本日1日のみと決定され、出席議員の同意を得た。
次に、高橋議長が日程第3として損害賠償に関する専決事項の報告を行った。丸山至市長は、酒田市立第四中学校による著作権の侵害に対する損害賠償額の決定について説明。この件は地方自治法に基づく報告であり、重要な案件となる。
さらに、議第60号として令和4年度酒田市一般会計補正予算が取り上げられた。予算総額を573億1,336万円に増額し、主な理由はいじめ再調査委員会の設置やコロナ禍からの景気浮揚策を講じるための経費を計上することである。
この補正予算に対しては、厳密な審査が行われ、武田恵子予算特別委員会委員長から報告がなされた。
原案は可決され、いじめ防止対策及び飲食関連業種への支援が盛り込まれるという結果となった。
最後に、高橋議長は、本臨時会で付議された全ての議案が議了したことを報告し、閉会を宣言した。
議会運営は円滑に進められ、議員間での協議が非常に重要であったことが伺える。
会議の結果、酒田市の今後の財政運営や施策に大きな影響を与える補正予算が承認され、地域振興に向けた姿勢が示された。