令和5年6月9日、酒田市議会の定例会が開催された。全員出席の中、重要議案が次々と上程され、活発な議論が繰り広げられた。
会議では、まず会議録署名議員が池田博夫議員、松本国博議員、安藤浩夫議員の3名に指名された。続いて、会期が6月9日から6月22日までの14日間に決定され、異議はなく進められた。
また、提出された令和4年度酒田市一般会計継続費繰越計算書について、丸山市長が概要を説明した。特に重点が置かれたのは、防災対策強化事業における約3億9,486万3,000円の継続費繰越であった。さらに、ひらたタウンセンター管理事業の繰越分として13億5,215万1,400円も令和5年度に繰り越される旨が報告された。
議案の中でも特に注目されたのが、令和5年度一般会計補正予算である。丸山市長は、予算の総額が560億1,367万8,000円に増額されることを詳述した。歳出の主な内容には、アランマーレ山形のV1リーグ初参戦に向けた応援費用の計上、新型コロナウイルスワクチン接種促進に関する支援金、そして除雪機械の購入費用が含まれている。市民の支援を集めるための施策が多く含まれており、周囲からの注目を集めている。
その他にも、酒田市税条例の改正、印鑑条例の改正、及び酒田市空港レンタカー駐車場の利用に関する変更が提案され、質疑も行われたが特に疑義は挙がらず、スムーズに進行した。議会運営委員会にて、議案を委託することで、議論をさらに深めていく次第となった。
さらに、今定例会において受理した請願が建設経済常任委員会に付託され、処理が進む見込みとなっている。最終的に、全ての議事が終了後、次回は6月19日の再開が告げられた。議員らが今後の課題を整理し、市民に対する責任を果たすことが求められる中、全会一致での散会となった。