令和2年9月、酒田市議会において、令和元年度の財政状況に関する報告が行われた。
この議会では、一般会計の歳入歳出決算の認定及び特別会計の決算についても重要な議題となった。酒田市長の丸山至氏は、報告の中で市の財政健全化に向けた取り組みを強調し、「全力で進めてまいりました」という姿勢を示した。
議案に対する審査では、令和元年度の一般会計の歳入決算額が566億4,454万円、歳出決算額が551億3,133万円で、実質収支が黒字であることが報告された。これにより、前年度よりも収支が改善されたことが確認された。特に、歳入決算額の増加は酒田市における地域経済の活性化を示唆している。
また、特別会計についても詳細な審査が行われ、全ての特別会計が黒字または収支ゼロであることが報告された。特に水道事業は、収益的収入が29億5,277万円に達しており、収益的支出と差引きで利益を上げていることが強調された。水道事業の管理者、須田聡氏もこの結果が地域の水道サービスを安定的に提供する証であると述べた。
議会では、市民生活に影響を与える介護保険や後期高齢者医療事業についても審議され、健全な財政運営が市民の幸福度に寄与するとの見解が示された。議員たちは、市長からの報告に対して「市民にとって安心できる地域づくりが進んでいる」と評価し、今後の取り組みにも期待を寄せる声が上がった。
一方、地方独立行政法人に関する報告も行われた。年度ごとの業務実績が議会に提出され、さらなる評価を行う必要が議論された。特に、医療機関の運営状況とその財政状況については議員の間で活発な意見交換がなされ、地域医療を守るための施策が求められた。
最後に、酒田市は今後も地域の持続可能な発展を目指し、住民のニーズに応じた施策を議会と連携して進めていく方針を示した。市民に信頼される行政運営を維持するため、議会もこの取り組みに協力していく意向を表明した。