酒田市議会が令和6年3月に定例会を開催し、複数の議案に関する審議が行われた。
この日は、議事日程に挙げられた17件の議案が上程され、市長の矢口明子氏が提案理由を説明した。特に令和5年度の一般会計補正予算に関する質疑が多くあった。
議第2号に関して、議会運営委員会委員長の佐藤伸二氏が補正額684億9,602万4,000円のねらいを説明した。これには主に歳入増による財源の基金積立金の増額が含まれる。
斎藤周議員は今回の補正の内容に対して質疑を行い、特に財政調整基金の確保について尋ねた。市長は、「財政調整基金は維持していくことが重要で、市民が安心して暮らせるまちを目指している」と強調した。
また、ふるさと納税寄附金についても、歳出の一環としてどのように活用されるかが議論の的となった。市長は、寄附金は市政の五つの分野に活用されると述べた。
さらに、斎藤議員からは、臨時財政対策債の発行についても質問があり、「借入をしない選択をした理由は、市税の上振れによる」ことが示された。これは、前年同期比で歳入増となったことが背景にある。
そのほか、燃料費や電気代が増加している中で、各施設の管理にどう対応するかも大きなテーマとなった。市長は国の動向についても言及し、「国からの支援は基準財政需要に算定されている」と説明した。
最後に、今回の議会審議においては、住民納税者の意見も反映されながら、次回の会合に向けて準備が進められ、健全な財政運営が求められている。議会は今後も市民のために適切な予算が編成されるよう、引き続き議論していく意向を示した。