令和2年12月の定例会では、新型コロナウイルス感染症に関する多岐に渡る議論が行われた。市内の議員が、ウィズコロナの時代による学校教育の在り方や、いじめの現状について問題提起し、具体的な対策を求めた。特に、佐藤弘議員は新型コロナの影響で小学校での感染者が出た事例を挙げ、学校における対応策の重要性を強調した。
新型コロナウイルスによる影響で、学校現場の状況は大きく変わりつつある。村上幸太郎教育長は、いじめ調査の結果、特に小学校において問題行動が増加していることを指摘し、教育現場での対応を強化せざるを得ない状態にあると述べた。また、教育現場では友達同士の関係性や社会性を育む重要性が改めて認識されている。その中で、学校教育における精神的健康や自己理解を促進する取り組みが求められるという意見も聞かれた。
また、移住推進と定住支援に関する議論も行われ、地域内外からの移住者を迎え入れるための具体策が必要とされた。特にオンライン相談会や体験住宅の利用促進が効果的であるとの見解が示された。これに対し、行政側は今後さらに情報発信の拡充を図り、多くの人々が移住に関心を持てるように努めると述べた。
観光施策の中でも、酒田市の魅力を発信するためには、飲食や歴史文化の要素を最大限に活かす必要があるとの見解が示された。地域の誇る食材や酒を前面に押し出した観光プランが必要であるとし、次のステップとして、東京での酒田フェアを通じて、酒田の魅力を広める取り組みが進行中であることが紹介された。
全体を通じて、議員の各発言からウィズコロナに対応した新たな生活様式の確立と、それに伴う教育現場や地域の連携が強調された。これからの学校教育、生涯学習、地域活性化において、柔軟で迅速な対応が求められ、特にいじめや感染症対策に関しては、一層の支援が必要との結論に達した。