令和6年6月18日、酒田市で行われた定例議会では、様々な議題が取り上げられた。
特に重要な議題となったのは、武田恵子議員が提起した「だれもがどれも選べる社会に」というテーマでの男女共同参画推進に関する一般質問である。
武田議員は、令和6年度男女共同参画週間に関連して、本市の広報活動や取り組み状況に言及した。市民にとって男女共同参画社会がどのようなものかを理解してもらうことは重要だと強調し、本市の具体的な対策について尋ねた。これに対し、村上祐美市民部長は、男女共同参画社会基本法の下で、昨年度から実施している広報活動やウィズ講座の成果について説明し、各種事業の進捗状況を報告した。
次に、福祉避難所の運営について冨樫覚議員からの質問があった。議員は、災害時に特別な配慮を要する要配慮者について、個別避難計画の策定状況や福祉避難所への直接避難の仕組みなど、具体的な対応について質問した。高橋紀幸健康福祉部長は、現在の個別避難計画の策定状況を説明した。
また、東京拠点運営事業の進捗に関して、後藤啓議員は渋谷キューズでの活動状況や企業誘致の実績について尋ねた。安川智之副市長は、酒田市の東京拠点である渋谷キューズに職員を配置し、具体的なビジネス提案や企業訪問を積極的に行っていると説明した。さらに、企業訪問の結果についても触れ、昨年度は87件の企業訪問があったことを明らかにした。
議会では、令和6年度定期船「とびしま」の船舶検査修繕工事についての議案も上程され、矢口明子市長から請負契約の詳細が説明された。契約内容は、1億7,490万円で有限会社家岸造船所と締結される。
今回の定例議会は、男女共同参画の推進や福祉避難所の運営、企業誘致に向けた具体的な取り組みを確認する重要な場となった。これらの施策は地域の活性化から市民の生活の質向上につながることが期待されている。