令和元年9月13日、市貝町議会は定例会(金曜日)を開催した。議題は、各年度の歳入歳出決算に関する認定や新たに提出された議案に関して、12名の議員が出席した。特に重要な議案として、平成30年度の一般会計や健康保険特別会計などが認定された。
議長の和久和夫氏は、まず議案の取り扱いについて言及した。町長から提出された議案は3件で、認定第1号から第7号までは、各特別会計歳入歳出決算認定に関する討論が行われた。
認定第1号に関しては、決算審査特別委員長の小泉栄一氏が報告をした。この決算は、市貝町一般会計の歳入決算額が53億3,783万9,642円、歳出決算額が49億6,838万900円であり、歳入は前年に比べて15.4%の減少を見せた。
小沢岩夫議員は、一般会計歳入決算の認定に賛成し、町債残高は36億5,513万5,182円で前年より減少したと強調。その上で、健全な財政運営がなされているとの評価をした。また、教育、農業、地域振興など幅広い分野で施策が執行された点に触れ、町民福祉の向上に寄与していると述べた。
国民健康保険特別会計に関する認定第2号では、川堀哲男議員が賛成意見を述べた。この特別会計は、令和元年度に繰り越し可能な1億6419万4,000円の余剰を示し、県の財政主体となる新たな運営体制が功を奏していることをアピールした。また、保険料軽減措置に対する継続的な努力も求めた。
その後、議案第51号として、教育委員会の委員の任命についてが上程され、入野正明町長が教育委員の適任者として横山初枝氏を推薦した。町長は、氏が地域農業振興に尽力してきた実績を強調した。
また、緑の自然環境を生かしたサシバの里づくり基金の制定についての議案第52号も可決。町長は、それにより持続可能な地域の発展を実現するための施策に期待を寄せた。締めくくりとして、令和元年度一般会計補正予算が議案第53号として可決し、サシバの基金への特別な積立が指示された。