令和2年9月の菊川市議会では、赤堀庄太郎氏の功績が称えられた。この度の議会で提案されたのは、赤堀氏の文化・教育における塾頭的役割であり、同氏の長年の貢献に感謝する旨の表彰についての報告である。
赤堀氏は、菊川文化会館アエルの初代館長を務め、多くの音楽作品と楽器開発に寄与してきた。市として彼の功績をしっかりと評価し、今後の文化活動に影響を与えるような施策を考慮することが求められる。
次に、新型コロナウイルス危機とそれに伴う菊川市の財政状況についての議論が行われた。新型コロナウイルスにより、経済の厳しさが国全体に影響を与え、特に地方自治体の財政にもその波及が見込まれている。菊川市の令和3年度予算編成にあたっては、全ての事業について見直しが必要とされており、特に大きな実質単年度赤字を記録している。
新型コロナウイルスの影響により、予算の見直しや削減が不可避な状況であり、特に公共事業や駅計画がその対象に上がっている。駅の南北自由通路整備に対する疑念も呈され、一日の利用者数が8,000人に達するも、その実態は日中は閑散としているとの声も多い。市民の生活向上を無視したハード事業ばかりが進められていくことに対して、どのような見通しと効果があるのか、議員から疑問の声が上がっている。
また、下水道事業についても問題が指摘された。菊川市の下水道事業は、多額の企業債を抱え、持続可能性に疑問を感じる状態となっている。これにより市民生活への影響も懸念され、借金返済が難航すれば、結果的には市民の暮らしに直結する問題にもなりかねない。今後の事業計画の見直しが急務であり、具体的な対策が期待される。
教育の現場でも新型コロナウイルスによる影響が顕著になっており、特に外国人児童に関しては、日本語能力の向上が急務とされる。学校側では外国人児童への支援の強化が求められ、教育の機会均等を図るべく行動が取られる必要がある。その一環として、放課後の補習なども検討されることが望まれる。
このように、赤堀氏の功績が振り返られるなか、菊川市は新型コロナウイルスの影響から立ち直る手段と、次世代に向けた財政運営を見直す重要な局面を迎えている。