令和3年6月29日、伊豆の国市議会は定例会を再開し、重要な補正予算案の審議に入った。
今回の議題には、「令和3年度伊豆の国市一般会計補正予算(第5号)」が含まれる。これは、2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映を契機にした地域活性化の推進に資するもので、新たな観光拠点の整備などが含まれている。
市長の山下正行氏は、「この補正予算は観光局の支援を受け、様々な施策を実行するために必要です」と語り、その重要性を強調した。補正予算の概要については、西島功市長戦略部長が補足説明を行い、歳入歳出それぞれに1億700万円を追加し、総額227億2100万円に向上させる内容を説明した。
議会運営委員会委員長の八木基之氏は、最終日の運営について報告。新たに追加された議案に対し、各議員からの質疑が行われた。その中で、高橋隆子議員は観光に関する実証実験に関心を示し、地域振興のあり方について意見を述べた。
また、観光文化部長の公野克己氏は、実証実験に関する計画を説明し、地域活性化を目指した取り組みが進行中であると述べた。彼は「観光拠点の再生に向け、官民連携が不可欠である」とし、各事業者との連携の重要性を訴えた。
このように市議会では、地域活性化や観光振興といった具体的な施策が議論され、合意形成が進んでいる。議員たちからは、特に新しく導入される補正予算への期待の声が多く、観光業界に厳しい状況に広がる明るい兆しが求められた。最終的に、本案は全議員の賛成を得て可決された。
今後、観光局はこの予算を根拠に様々な施策の実行を進め、地域振興の実現に寄与することが期待される。