令和4年第2回伊豆の国市議会定例会が6月30日に開催され、主に補正予算に関する議案が審議された。
この会議では、令和4年度一般会計の補正予算案が2件提案された。議案第33号、及び議案第35号について、議事が進められた。議長の内田隆久氏は最初の議案を取り上げ、議案第33号は各常任委員会での審議を経て、質疑と討論が不要と判断され、可決された。
次に行われた議案第35号では、山下正行市長が登壇し、新型コロナウイルス感染症に関する政府の臨時交付金を活用する旨を説明。歳入歳出それぞれに1億5,600万円を追加し、総額216億4,100万円とする補正を組む意義を説明した。市長は「コロナの影響で上昇した物価に対処するための施策である」と強調し、特に民生や公共交通、農業などの支援が含まれていることを明らかにした。
多くの議員から補正内容に関する質問が上がり、特に追加予算の具体的な使途について細かく尋ねられた。小澤五月江氏は公共交通事業に対する補助金がどのように分配されるのかを質問し、企画財政部長の西島功氏は「伊豆の国市内に営業所を有する事業者に支援を行う」と答えた。
また、二藤武司氏は農業関連の支援と、高騰する燃料・飼料に対してどのような支援策が講じられているのかを尋ね、産業部長の天野正人氏は、施設園芸農業者や畜産農家への支援について詳細を述べ、217件の農業者が対象となる見込みであるとした。
その後、議案第35号の質疑が行われ、多くの議員が「この補正予算が市民生活にどのように寄与するのか」といった意見を述べる中、議案は賛成多数で可決された。
さらに、閉会中の継続調査に関する報告に移り、各委員長からの提案が認められ、全ての議事が無事終了した。