令和5年第4回伊豆の国市議会定例会が、11月29日午前9時に市役所で開会した。
市長の山下正行氏による行政報告が行われた後、議長の柴田三敏市議は議案の提案理由を説明。
特に重要な議案として、伊豆の国市職員の給与に関する条例の改正が挙げられた。この改正により、令和5年度から職員の給料が引き上げられる。
具体的には、期末勤勉手当の支給月数を210分の100から205分の100に改正。これらは全体の給与の改善を目的とするもので、鈴木俊治議議会運営委員長が提案した。
この改正に対し、田中正男市議は、職員給与の引き上げ時期ではないと反対意見を表明し、物価高騰による市民生活の苦しみを無視する形での議員報酬引き上げは理解が得られないと指摘した。
次に、行政報告の一環として、各種条例の改正案が提案された。特に国民健康保険税条例の改正では、子育て世帯への負担軽減策が盛り込まれており、出産に関する保険税の減免措置が創設される。
市民環境部長の高橋博美氏が説明し、この取り組みについての意義を強調した。
さらに、伊豆の国市立幼稚園預かり保育条例の一部改正についても議論された。この改正により、預かり保育の対象が拡大し、保護者の負担軽減が図られる。
教育部長の佐藤政志氏がその内容の詳細を述べ、市民の理解を得る重要性に触れた。
また、自治功労表彰については、内村孝志氏に対して表彰が行われることが決定された。この表彰は、彼が長年にわたり交通指導員として市に貢献してきた功績が評価されるものである。