令和3年12月定例会において、伊豆の国市の市議会が主な課題として、FMいずのくにの存続とその運営について討議しました。議員からは、アンテナの改修が今後の課題であり、具体的には地域難聴対策としてどのように行なうのかが問われました。市長は、来年度に向けたアンテナ改修を検討しており、約530万円の予算が見込まれると答えました。また、音声情報を提供するためには、安定した送信確認が必要で、今後の技術的な対応にも注目する必要があります。
さらに、議会ではFMいずのくにの経営状況も取り上げられました。予算からは、年間おおよそ1,020万円が支出されており、リスナーの聴取率などを把握するためのアンケートの実施が必要であるとの認識が共有されました。市民にとって身近な情報源として機能するためには、地域に密着した情報を提供し続けることが求められています。
次に、防災ラジオについての議論も行われました。長岡地区の防災ラジオがコロナ禍を背景に使用できなくなるとの通知があり、これは令和4年からのアナログ電波使用禁止に伴うものです。市民への周知が重要であり、現行の防災メールやLINEの登録者数も今後増やしていく取り組みが進められる模様です。現時点では、メールが3,560件、LINEが5,220件と登録者数はあるものの、重複の可能性について検討が必要です。この新たな情報提供手段として、普及率向上に向けた積極的なアプローチが期待されます。
最後に、火の見やぐらについても言及がありました。市内には14基あり、一部地区からの解体要望があるとのことです。現行の火の見やぐらの管理体制や耐用年数の確認が行われず、解体費用も経済的な観点から慎重に行わなければならないと指摘されました。市長は尚、必要に応じて協議を重ねながら進める意欲を示しました。市民の安全を考える上で、不要な火の見やぐらは速やかに撤去し、新たな交通安全対策を講じることが求められています。
今回の定例会では、FMいずのくにの今後の運営、十分な防災体制、火の見やぐらの適切な管理が重要視され、市政に対する市民の期待も高まっています。今後の議会運営においても、議員の発言を踏まえた各種施策の検討がなされていくことが期待されます。