令和3年第3回伊豆の国市議会定例会が29日、開催された。その中で、主な議題には、令和3年度一般会計補正予算や副市長の選任など多岐にわたる議案が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた経済支援の内容である。市長の山下正行氏は、令和3年度伊豆の国市一般会計補正予算(第7号)について説明した。これについて、西島功市長戦略部長は、歳入歳出それぞれ7,000万円を追加し、総額240億7,300万円とする補正で、経済活動への支援策として詳細を述べた。
別の観点から、田中正男議員は、専決処分に関連する損害賠償報告について質疑を行った。この件は、公共物損害の賠償に関するものであり、過去の事故についての報告があった。教育部長の佐藤政志氏は、運転手の運転歴が問題視される中、今後の運転業務に関して再指導を行う方針を発表した。
また、今期の議会では、伊豆の国市副市長の選任に関する議案が承認された。磯崎猛氏が新たに副市長として選任されることが決定し、市長はその経歴を評価した。
議会の終息が迫る中、議員からは、新型コロナウイルスの影響での予算の見直しと、地域経済の回復に向けた具体的な対応についての意見が多く出た。特に、将来にわたる予算案の審議では、仙田議員が厳しい地方財政の現状を指摘し、国の支援を求める声が強まった。
さらに、請願第1号についても議論がなされた。こちらは、日本政府に『核兵器禁止条約』の署名と批准を求めるもので、賛成と反対に分かれた議論が展開された。請願の不採択に対して、賛成討論では、市民の意向を反映した決議をすべきだとの意見が強調された。
議会の最後には、全ての議案が可決、承認され、山下市長からは議員への感謝の意が表され、会議は閉会した。