令和5年6月、伊豆の国市議会において、学校安全対策に関する一般質問が行われ、過去5年間での事故発生状況や対応策についての議論が交わされた。
市内の小・中学校では、過去5年間に小学校で738件、中学校で781件の事故が報告されており、主な事故の種類は骨折や打撲、頭部外傷などであった。市では、これらの実態を重視し、安全管理体制を強化する必要性が指摘された。
森下茂議員が質問を行い、学校安全計画や危機管理マニュアルの整備状況を確認したところ、全ての小・中学校でマニュアルが作成されているとの答弁があった。特に、教職員に対しては年度当初にマニュアルの確認と避難訓練が行われている。
さらに、講習に関しては、教職員が定期的に災害や不審者への対応を学び、児童には避難訓練や救急救命講習が実施されていることが確認された。しかし、実際の訓練が短時間に限られていることに対して、さらに長時間の訓練が重要であるとの意見があった。
窓ガラスの飛散防止フィルムについては全校に効果があるとして施工済みだが、フィルムの劣化が懸念されることに対しても注意喚起がなされている。ミストシャワーの設置は各学校の判断に委ねられているが、その必要性は高く、財政と優先順位の考慮が求められている。
特に、地域の危険箇所については、生徒からの意見を集め、改善を進めていくことが重要であるとの提案があり、今後も行政が学校側と協力し、安全な学習環境を提供することが求められている。