令和4年第4回伊豆の国市議会定例会が開催された。議題は、かわまちづくり計画に関する一連の質問であり、議員らは多くの疑問を投げかけた。
質問の中で、内田隆久議員は、「この事業が始まった経緯は何か」と尋ねた。市長は、道の駅周辺の活性化を図るため、地元住民の意見を受けて川の有効活用が求められたことがきっかけであると述べた。
さらに、協議会の役割についても触れられた。新たに設立された協議会は、狩野川における水辺空間の整備と活用施策について検討する組織であり、地域振興を狙った事業であるとの説明があった。
しかし、議会内では「なぜ課題が残されたまま国交省に申請したのか」との疑問もあった。市の説明では、課題は認識しているが、申請時点での計画が整ったため、申請を進めたとのことだ。議員は、様々な意見が出ているにも関わらず、解決策が示されていないことに懸念を表明した。
また、道の駅にとってのメリットについては、市長が相乗効果を発揮し、観光客の増加が見込まれると述べた。しかし、内田議員は、経済効果の試算を難しく感じている市民の声を代弁し、具体的なメリットを示すべきと指摘した。
維持管理費に関する質疑も交わされ、年間維持管理費がおおよそ1,100万円であることが明らかとなったが、収益についての詳細には触れられなかった。ただし、市は指定管理者として契約を結ぶことで、効率的な運営を期待しているようだ。
質疑は続き、サウンディング調査を通じて提案者の意向が把握されたことが確認されたが、内田議員は提示された370万人の来訪者数が実現可能かどうか疑問を呈した。また、他地域の成功事例と比較し、地域活性化のための具体的な戦略が必要であると訴えた。
結論として、市長は今回の事業が地域振興の促進に寄与し、伊豆の国市全体にメリットをもたらすとの意向を示した。今後は市民との協働を強化しながら、事業を進めていく重要性についても言及した。