令和2年12月定例会が開催され、議題は大河ドラマを活用した地域振興や公立保育園・幼稚園についてである。特に、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送が伊豆の国市に与える影響が注目されている。
市長は、大河ドラマ館の設置に関連する進捗状況について言及した。現時点では韮山時代劇場への設置が承認されており、NHK関連会社との協議も進めている。地域活性化の一環として、この展示が果たす役割の重要性を強調した。
一方、韮山時代劇場の利用者には影響が出る可能性があり、代替施設の情報提供などに留意した対策を講じる意向を示した。市は、地域振興はドラマ放送後にも持続可能であるべきとの認識を持ち、そのための戦略を具体的に検討することを約束した。
次に、公立保育園や幼稚園の在り方に関する議論に移った。長岡幼稚園が子ども園化の方針を受けて、移転の調査が進められていることも報告された。長岡保育園と幼稚園の統合案についても議論され、特に地域のニーズに応じた対応が求められている。
今後、子どもたちの教育環境を向上させるため、市は認定こども園の設置を視野に入れつつ、保護者及び地域住民の意見を反映させた柔軟な運営を行う意向を示した。保育園が抱える老朽化問題や立地条件への配慮も重要視されており、安全な教育環境の確保に向けた具体的な対策が求められている。
最後に、議会からは観光再生に向けた意見が交わされ、地域資源を生かした戦略的な観光政策の必要性が再確認された。市が果たす役割と協力関係の強化が求められ、持続的発展を見据えた取り組みが強調された。