令和3年3月の伊豆の国市議会定例会では、新型コロナウイルスワクチン接種および経済対策に関連する多くの質問が上がった。最初に、小澤五月江議員が新型コロナウイルスワクチン接種に関する質問を行った。
議員は、「ワクチン接種のスケジュール」や「接種場所の候補地」など、具体的な実施計画について問いかけた。
市長の小野登志子氏は、医療従事者向けの先行接種を2月17日から開始し、4月中旬以降には高齢者向けの優先接種を行う計画であると答えた。接種を行う場所は韮山福祉・保健センターなどを想定している。さらに、接種に関する周知方法は市のウェブサイトや広報を通じて行われることも説明された。
続いて大河ドラマをテーマにした経済対策に関する質問もされ、議員は大河ドラマ館の設置の効果を強調した。市長は、新設される大河ドラマ館が観光誘客に大きく寄与し、伊豆の国市の経済復興につながると訴えた。市では、大河ドラマ放映を契機とし、市内の観光業や飲食業などへの支援を行う意向を示した。
また、外出支援タクシー券の見直しについても話題に上り、小澤議員は、75歳以上の高齢者に発行されているタクシー券の見直しについて訴えた。市長は、今後の利用者の声を基に、制度の改善を検討するとした。
この議会では、感染症防止策を講じつつ、地域の経済を活性化させるための施策が重要とされ、議員たちは積極的に意見を交わした。各議員からは、新型コロナウイルスの動向を踏まえた現実的かつ効果的な施策の必要性が再確認された。市民の安全と健康を守りつつ、地域経済の発展を目指す取り組みの重要性が浮き彫りとなった。