令和3年第3回伊豆の国市議会定例会が、9月2日に開催され、コロナワクチン接種や高齢者福祉、熱中症対策、災害対策、気象防災アドバイザーの活用など、多岐にわたるテーマで議論が交わされた。
まず、コロナワクチン接種の現状について、市民福祉部長の小澤竜哉氏は、自宅療養者や高齢者施設の利用者に対する個別接種の進捗状況について説明した。特に市長の山下正行氏は、自宅で寝たきりの高齢者の接種方法を模索中であることを示し、引き続く課題として「個別訪問接種」を挙げた。これは、自宅で療養中の方の情報把握や接種の実施が課題だと認識されており、医療機関との協力が鍵になるという。
さらに、熱中症対策についても具体的な施策が提案された。市民から寄せられる声を受け、飲料水の有効活用や高齢者向けの福祉サービスの充実が必要であるとの意見が出た。特に市長は、「熱中症対策は重要で、地域のボランティアなどと協力し総合的に進めるべき」との見解を示した。
また、災害対策に関連して土砂災害警戒区域の状況やライフライン確保に向けた近隣市町との連携の重要性が強調された。市長は、「自衛隊との役割分担や、各機関との協力が鍵だ」と述べ、万全な体制を築く必要性を強調した。
最後に、気象防災アドバイザーの活用についても意見が交わされた。市は、今までの経験を踏まえて、専門知識を持つ気象防災アドバイザーを活用することが、各市町の災害に対する対応力を高めるための効果的な手段であると認識している。
市長は「地域を守るためには、日々の体制整備が重要だ」と主張し、避難所や温暖化に備えた取り組みを含む計画的な施策促進を求めた。全ての決議において市民の安全と福祉が第一とされ、今後の政策に反映させていくことで一致した。