令和4年3月16日、伊豆の国市議会は、令和4年第1回定例会を最終日として開会した。議事では新たに提出された多くの条例案が審議され、各議案に関する質疑が行われた。
議事日程には、伊豆の国市入札監視委員会条例や、消防団条例の改正案など重要な案件が含まれ、それぞれの議案に対して議会運営委員会の八木基之委員長が詳細を報告した。
特に注目されたのは、伊豆の国市高齢者福祉施策のあり方審議会条例の制定である。日本共産党の三好陽子議員は、この条例案に反対を表明し、高齢者への福祉施策の見直しが財政の抑制につながることを懸念した。また、賛成討論を行った井川弘二郎議員は、地域包括ケアシステムの構築を進める必要性を訴え、条例の設置が重要であると強調した。
続く議案では、令和4年度一般会計予算が審議され、各議員から賛否の討論が交わされた。特に、田中正男議員は、コロナ禍を受けた対応の不十分を指摘し、公共サービスの充実が求められると述べたのに対し、賛成意見として森下茂議員は、現状に即した堅実な予算編成を評価した。
最後に、送料的な議案である伊豆の国市職員の給与に関する条例改正や、伊豆の国市議会議員の報酬条例についても審議され、これらも全て可決される運びとなった。
市長の山下正行氏は、議会閉会の挨拶で議員らへの感謝の意を表すとともに、今後の市政運営において協力を要望した。今後の伊豆の国市における政策展開について、地方の自治体での柔軟な対応が求められることは間違いない。