令和4年11月29日、伊豆の国市議会は定例会を開催し、複数の議案が上程された。
特に注目を集めたのは、令和4年度の一般会計補正予算である。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症による影響に対応するためのもので、総額236億8,600万円が計上されることとなった。市長の山下正行氏は、「この補正が市民生活の安定に寄与する」と述べ、市民へのサポートを徹底する姿勢を示した。
なお、補正予算には人事院勧告に基づく職員の給与引き上げや、電気料の高騰に対する対応が含まれており、今回の措置により市職員のボーナスも改善される見通しとなっている。
次に議案番号71号、令和4年度伊豆の国市国民健康保険特別会計補正予算が上程される。この議案は、医療費の高騰に適応した補正として、55億8,800万円を目指すものだ。市民環境部長の高橋博美氏は、「高額療養費の補正により、保険加入者への支援を強化する」との意向を示し、医療サービスの充実を図る方針を明言した。
さらに、介護保険特別会計補正予算(第2号)についても挙げられ、346万9,000円を減額し、47億2,600万円とする方針が示された。これは、職員配置の見直しや介護サービスの効率化を目指すもので、市としての財政健全性を確保しつつ、市民へのサービス改善を両立させる狙いがある。
議案72号では、伊豆の国市水道事業会計補正予算が唱議され、長期にわたって行われる業務に関する債務負担行為の設定が提示され、今後の水道事業の持続可能性が求められる。
最後に、議案69号、伊豆の国市スポーツ施設に関する条例は、神島グラウンドを含む公園敷地の一部として見直され、一般的市民に開放される形で運営されるこの条例には多くの議員が賛同し、可決された。教育部長の佐藤政志氏は、「市民スポーツにとって重要な施設であり、活性化を促進するための改定だ」と、利用促進への意欲を示した。
今後の伊豆の国市議会は、予算の実施状況を踏まえ、より一層の市民サービス向上に向けて努力する姿勢を一貫させる必要がある。