令和3年5月10日、伊豆の国市議会の第4回臨時会が開かれた。
この会議では、令和3年度一般会計補正予算の議案第31号と教育長の任命についての議案第32号が審議された。
最初に市長の山下正行氏が、議案第31号の補正予算案について説明した。この補正予算案は、歳入歳出それぞれ7,300万円を追加し、今後の市財政を支えるものとなる。具体的には、国庫支出金と基金繰入金が増額された。
市長戦略部長の西島功氏は、補正予算の詳細について説明を加えた。特に子育て世帯への支援策として、低所得者世帯に対する生活支援給付金が計上されている。適用人数は766人を見込み、1人当たり5万円の給付が行われる予定だ。
また、新型コロナウイルスワクチン接種支援のための交通費助成も提案された。75歳以上の高齢者にタクシー券を配布し、接種会場への移動を促進する施策である。市民福祉部長の小澤竜哉氏は、タクシー券の利用条件や配布方法についても説明し、郵送で対象者に送付されることを明らかにした。
議案第32号では、伊豆の国市教育長として増田貴史雄氏の任命同意が提案された。市長は彼の教育行政への貢献を評価し、選定理由を説明した。この任命については、議員から市内在住の教育関係者の選考についての意見があり、市長は増田氏の信頼性と実績を重視すると応じた。