令和5年6月伊豆の国市議会定例会が開かれ、一般質問の中で自転車を活用した地域活性化の取り組みや地域おこし協力隊の活動について話題となった。
最初の質問は、自転車を活用した地域活性化の取り組みに関するもので、山口貴子議員が狩野川神島公園をサイクルツーリズムの拠点にする施策について尋ねた。市長の山下正行氏は、公園内にオフロードコースやレンタサイクル、観光案内サービスを設けることで、多くのサイクリストが集まる観光の拠点となることを期待していると述べた。
また、サイクリストのために良好な自転車道路を整備する計画については、現在整備計画はないが、自転車活用推進計画を策定して走行環境を整備する考えを示した。具体的には、狩野川の堰堤道路に注意喚起や案内表示を設置する予定だ。
自転車に関連したイベントも行われ、6月6日に大仁小学校で自転車体験会を実施し、さらに田京幼稚園での体験会も計画中である。これらの体験を通じて多くの市民が自転車の楽しさを実感し、利用者の増加につなげたいとしている。
次に地域おこし協力隊の取り組みについての質問では、これまでに受け入れた7名の内、2名が定住したものの、残り5名中3名が離れたことが懸念されている。委員会では、定住率が低い理由としてマッチングの不全を指摘し、今後は、地域でのニーズに基づいた具体的な活動内容を持った人材を受け入れることが重要だとの意見が交わされた。市は、地域おこし協力隊が自己実現を果たしつつ定住に結びつけるよう親身なサポートを続ける必要があるとの認識を示した。
最後に、報告された各団体との連携強化および調整を進め、より具体的なプランを策定することが求められた。市が森林保全や観光振興を担う場として地域おこし協力隊の存在を計画的に活用することが、今後の信用と定住の促進につながる可能性があるとされる。