令和3年12月6日、伊豆の国市議会定例会が開催され、一般質問が行われた。議員らは市の抽出された多様な課題について、その改善策や市の方針を質した。
最初の質問は、スポーツ振興に関するもので、長谷川浩議員が市内のスポーツ環境整備について取り上げた。特に体育館のLED照明の設置状況やバレーボールの支柱の交換、コート線の設置など、老朽化した施設への投資の必要性を訴えた。教育長の増田貴史雄氏は、現在は6校中2校の体育館にLED化が進んでいると回答したが、交換については、現状の器具の使用状態に基づいて随時判断すると述べ、バレーボールコートのライン設置についても、今後の改善を示唆した。特に市長は、スポーツ振興の重要性を再認識したとし、市民の健康に寄与する何らかの施策を実行したい意向を表明した。
次に、高橋隆子議員が提案した教育支援センター設立の件では、不登校や子どもたちの相談体制について語られた。教育長は、児童・生徒の相談窓口を数多く用意しているものの、その周知徹底が不十分であることを認めた。今後はより多くの情報提供が必要であると強調した。さらに、不登校未然防止のために、アセスメントや健全育成を重点に据えた支援策が求められた。
また、公共施設使用料の改定や減免措置についても議論が交わされた。高橋議員は、使用料の増加が市民の負担になり、公的施設の利用が減ることを懸念したが、教育部長はコスト配分について公平性を強調し、市としては需要と供給のバランスを考慮した上で、今後の対応に努める考えを示した。また、地域防災力の向上や交通準備のために必要な施策とその進行についても市長が再度言及し、議員の質問に答える場面があった。
最後に、もみじ公園の竹林整備の件では、市民が協力していくべきという意見が出た。しかし、現状では市有地と民有地の普及が進まず、詳しい交渉が必要であり、今後は地域住民のご意見を反映させて活動していくことが求められると述べた。