令和元年第1回伊豆の国市議会定例会が、6月20日に開催された。
本定例会では、5件の追加議案と報告が主要議題として取り上げられた。
特に、報告第8号では公用車による人身事故に関する専決処分の報告が行われた。事故は平成30年10月30日に発生し、相手方に損傷を与えた。市長の小野登志子氏は、「相手方の治療費及び通院交通費として110万2,508円を負担する」とし、事案の経過を詳述した。
質疑に対して、議員の笹原惠子氏は事故の詳細と賠償の妥当性について確認した。総務部長の名波由雅氏は、「事故の状況を頭に入れ、運転者には厳重注意が行われている。」と述べた。この事故は、右折時に横断歩道にいた歩行者と接触したもので、相手方のけがは軽傷であったが、発生から処分決定までの期間を不安視する声もあった。
また、報告第9号も同様の内容で、大仁清掃センターが所有する公用車による看板破損の事故が報告された。経済環境部長の岡本勉氏は、事故発生の経緯を詳細に説明し、損害の全額を公有自動車損害共済金から支払うと強調した。
さらに、諮問第1号では人権擁護委員の推薦について意見が求められ、亀井眞理子氏の推薦理由が紹介された。彼女は過去に教育委員も務めており、地域の人権問題に対する理解や実績が評価されている。
議会ではまた、静岡県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙が行われ、議長が立候補することが伝えられた。選挙結果も無事に報告され、全員一致で可決された議案や推薦案件も多く、会議の円滑な進行が確認された。
市長の小野氏は閉会のあいさつで、今回の定例会で承認された議案が市政運営において重要であることを述べ、今後の業務に対する期待を示した。特に、東京オリンピックに向けた地域振興策について言及し、来遊客を増やすための取り組みが進むことを強調した。