令和5年9月、伊豆の国市議会定例会が開催され、さまざまな議案について審議が行われた。
特に注目されるのは、議案第41号の「令和4年度伊豆の国市一般会計歳入歳出決算の認定」である。井川弘二郎総務産業建設委員会委員長は、決算書に関する主な質疑を報告した。市勢振興事業としてのミニトマトを使ったクラフトビールの製造販売についての取り組みについても言及された。山下正行市長からは、そのビールが600本生産されたことが説明され、今後もプロモーションイベントが予定されているとのことだ。
議案第42号から第44号までの国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険の特別会計についても報告が行われた。森下茂福祉文教環境委員会委員長によると、国民健康保険特別会計では、特別調整交付金がジェネリック医薬品の利用促進によって支給されたとのこと。また後期高齢者医療の短期保険証の発行状況については、滞納が22名と報告された。
個別の事業においては、障がい福祉課による自殺対策事業も取り上げられ、令和4年度の自殺者数が前年より減少したとの報告があった。これは、地域における福祉施策が一定の成果を上げていることを示唆していると市は強調している。
また、文化財展示施設設置に関する請願についても議論が展開された。請願者は文化財展示室の設置に関する市の透明性が欠如していると主張し、建設候補地について市民の意見を反映させるべきであると考えている。市議会は、慎重な議論と市民の意見を考慮することに努める姿勢を示した。
市長は、伊豆の国市の未来を見据えて計画的な行政運営を行っていく必要性を再確認し、すべての市民が納得できる形での事業推進を強調した。次回本会議は、9月29日に再開される予定であり、新たな議案の審議が待たれる。