令和6年第2回伊豆の国市議会定例会が6月28日に行われ、計9件の議題が上げられた。中でも重要な議案としては、一般会計補正予算の可決が挙げられ、財政運営に大きな影響を与えることが予想される。特に、議案第40号では、補正予算のもとで様々な公共事業の進行に不可欠な資金調達が行われた。
さらに、業務委託契約の締結について検討された議案第46号では、伊豆の国市文化財展示施設の設計・製作・設置業務において、2億9,645万円の総額で契約を結ぶことが決定された。企画財政部長の守野充義氏は、この業務の重要性とその経済的影響について詳細な説明を行い、市民の文化交流の向上に寄与する意義を強調した。
また、庁舎大規模改修事業に関する議案第47号及び第48号についても、それぞれ伊豆長岡庁舎及び大仁庁舎の改修工事が承認され、合計で約11億円の投資が決定した。これにより、今後20年間にわたる庁舎の延命を図り、業務の効率化を図りたいと考えている。
一方、議会運営委員会による意見書提出について、鈴木俊治議会運営委員会委員長は、冤罪被害者を救済するための刑事訴訟法の改正を求める意見書を提案した。この件についても議員間での活発な意見交換が行われ、最終的に全員一致で賛成された。
最後の締めくくりとして、市長の山下正行氏は、議会への謝意を表明し、今回の議会での審議内容を基に今後の市政運営に活かしていく考えを示した。特に市民生活の改善に向けた取り組みや、災害に対する備えを強調した。市長は、地域の文化振興や公共施設の管理に今後も積極的に取り組む意向を示した。