令和3年第3回伊豆の国市議会定例会が開催され、一般質問が行われた。議員たちは、地域の課題に真摯に向き合い、様々な問題について質問を行った。
最初に、山口貴子議員が古奈もみじ公園に関する問題提起を行った。この公園は住民から使い勝手が悪いとの意見が多く寄せられている。遊具がなく、フェンスも未設置のため安全面での懸念があると山口議員が指摘した。
公園の維持管理については市長、山下正行氏が説明した。現在の維持管理はシルバー人材センターに委託されており、定期的な草刈りなどの作業が行われているという。今年の公園利用者数は把握していないものの、地域住民や観光客が多く訪れているとのことだ。
続いて、山口議員は市長の所信表明に触れ、「市民が主役」の具体化を求めた。市長は市政懇談会などを通じて市民の声を聞く努力を続けていると答えたが、より制度化された市民参加の仕組みが必要であることを強調した。
また新型コロナウイルスワクチン接種に関しても活発に議論された。高橋隆子議員はワクチン接種の進め方に疑問を呈し、特に子供への接種には慎重さが求められると訴えた。市長は、安全性の確保が第一であり、市民に真摯な情報提供に努めていると説明した。
鳥獣被害対策の重要性も取り上げられた。特にその被害が住宅地にまで広がっている現状に対し、鳥獣の出没を防ぐため地域住民との協力が不可欠であるとされ、電気柵設置の補助等が求められた。
議員たちの質疑応答を通し、地域の課題は多岐にわたることが明らかになったが、その中でも市民参加の重要性や安全面に配慮した施策の推進が、今後の議会におけるテーマとして浮き彫りとなった。市民の声を反映し、共に考えながら進む市政を目指していくとの意向が示された。