伊豆の国市議会は令和5年第3回定例会を開催し、多くの議案が上程された。特に注目されたのは、伊豆の国市火葬場に関する条例の一部改正案、土砂等による盛土の規制条例、そしてこども家庭庁設置法に基づく関係法律の整備に関する法律案である。
市長の山下 正行氏は、これらの議案について一括で提案理由を説明した。まず、火葬場に関する条例については、ペット火葬に合同火葬方式と個別火葬方式の選択制を導入するための改正を目指している。
さらに、土砂等による盛土の規制強化が議題とされ、小規模な盛土に対しても市独自の規制を設けることにより、災害防止や環境保全を図ることが目的としている。また、こども家庭庁設置法にともなう条例整理は、改正された法律に準拠したものであり、関係条例の整備を進める内容が具体的に示された。
一方、関連する補正予算案も多く取り上げられた。特に令和5年度一般会計補正予算案では、歳入歳出それぞれ7億700万円を増額し、総額219億8,500万円へとすることが提案された。この補正には、国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計なども含まれており、市民の健康管理に直接寄与することが期待されている。
また、伊豆の国市の新たな施策として、都市美化や地域安全の推進が掲げられ、街頭防犯カメラ設置事業の増額も提案された。この事業は、市民からの安全に対する期待に応えるものであり、防犯対策の強化が図られようとしている。
会議では、各議案についての質疑応答が行われ、一部の議員からは補正予算の必要性やその執行方法に関する意見もあったが、概ね理解が得られた様子で会議は進行していた。特に、火葬場の改正案に関しては地域のニーズを捉えた対応が求められ、多くの意見が寄せられている。
最後に、新たな工事請負契約に関する議案も可決され、伊豆の国市における公共工事の着実な進展が期待されている。議案に対する賛成意見が多かったことも、施策の円滑な実施につながる要素となるだろう。今後の伊豆の国市の施策進展に注目が集まる。