令和元年6月定例会では、伊豆の国市議会が新斎場建設や放課後児童教室、災害時の食生活支援など重要なテーマについて議論した。
特に新斎場建設では、建設地が韮山多田地区で進行中であり、2021年の供用開始を目指していると報告された。高橋隆子議員は、造成工事や周辺交通安全の確保についての詳細を求め、進捗状況が具体的に述べられた。市長の小野登志子氏は、造成工事の進捗とともに、その後の建築工事予定や安全対策についても言及。特に土砂災害対策として調整池の設置が行われ、安全でかつ住民のニーズに応える斎場の建設が期待されていることが強調された。
次に、高橋議員は放課後児童教室について質問した。小学生の放課後の活動を支援するこのプログラムには、近年の利用者数の増加が見られ、教育長の内山隆昭氏は、待機児童の問題や家庭のニーズに応えるための新しい取り組みが進められていると述べた。特に、今後増加するであろう共働き世帯に対応する形で放課後児童教室の需要が高まる中、必要な施設整備ともに職員確保の課題について言及された。
さらに、災害時における食生活支援も重要なテーマとして浮上した。市は災害発生時に備えた食事サービスの提供に関する方針を明らかにし、地域の給食施設を活用した食生活支援の計画が示された。市の危機管理監、神田稔氏は、調理施設や炊き出しマニュアルの整備が進行中であるとし、食の安全や運搬、配膳方法についての問題点が指摘された。その中でも特に、要配慮者への対応や自助・共助の観点が強調された。
市ホームページによるプロモーションの充実についても討論がなされた。議員らは、市の魅力をより多くの人々に伝えるために積極的な広報活動が求められ、特に韮山反射炉の世界遺産登録を機に訪れる観光客への情報発信の重要性が再認識された。市の職員は、内容を随時更新し市民とのコミュニケーションを図る姿勢が問われている。