令和2年2月17日、富士宮市議会において、新型コロナウイルス対策や予防接種についての一般質問が行われた。最近の新型コロナウイルス感染症に関して、保健福祉部長の小林博之氏は、その現状と感染防止策について説明した。
具体的には、現時点での新型コロナウイルス感染者数は国内で30人、死者1人に上ると報告され、感染防止戦略として、由来が分かる感染者の迅速な届出や疫学調査が行われていると強調した。加えて、市は国・県からの最新情報を市民に対して発信していると述べた。
発症時の行政及び企業の対策について問われた小林氏は、医療機関への相談を促すなどの対応を取っているなどと答えた。
その一方で、観光面への影響も出ており、市内の宿泊施設では約200人のキャンセルが発生している。観光事業者への情報提供も行い、感染対策に努めている点も言及された。
続いて、肺炎球菌ワクチン接種の接種状況に関する質問に対し、定期接種の接種率は前年よりも微増し、任意接種の助成も延長され、再通知が行われるとした。
また、風疹ワクチン接種に関しては、高齢者が対象で、実施期間は3年間設定されていることが確認された。受けられなかった方への情報周知を強化する考えも明らかになった。
小児がん治療後の再予防接種に関する質問では、富士宮市内の小児がん患者数が約2人と推定され、再接種には高額な費用がかかるため、補助の実施を検討していくとの意向が表明された。
また、妊娠による風疹ワクチン接種の重要性も再度周知され、広報物への掲載も検討される旨が述べられた。
議会の結果を受けて、教育長からも「自分の命は自分で守る」防災教育等に関する関心が挙がるなど、気になる問題が多いことが伺えた。特に、新型コロナウイルスと向かう中、このような市民の健康を守るための施策が一層求められることが確認され、引き続き市は対応を進めていく方針だとした。