令和6年3月5日、坂戸市の定例会が開催された。議会では、市政一般質問が行われ、主に防犯のまちづくりや教育分野に関する問題が取り上げられた。
最初に、17番の古内秀宣議員が防犯のまちづくりについて質問した。最近発生している特殊詐欺や犯罪に対して、地域の住民による抑止力の低下が懸念されているため、機械の力を用いた対策の重要性が強調された。特に、防犯カメラや自動通話録音機などの設置が全国各地で進められており、犯罪防止に寄与することが期待されている。古内議員は防犯カメラの設置状況や今後の取組について確認し、防犯パトロールに対する支援物資の充実も求めた。
市原真一総務部長は、坂戸市でも現在の防犯対策として、防犯パトロールへの物資提供や、防犯灯の設置、青色防犯パトロールの実施が行われていると説明した。また、防犯カメラは公共施設や公園に設置され、犯罪抑止に役立っているとのことで、今後も設置箇所の拡大を目指す姿勢を示した。
次に、5番の武井誠議員が小・中学校教育の変革について質疑を行った。武井議員は、不登校が30万人を超え、教育の課題が深刻化していると指摘し、教育現場の変革の必要性を述べた。特に、教職員の多忙化や教育の垂直的・水平的な序列化に対して、具体的な改革が求められる状況である。さらに、教員の働き方や健康状況にも言及し、より持続可能な教育現場の実現に向け努力が必要であるとの考えを示した。
岡安明久教育部長は、教職員の働き方改革や、授業の質を向上させるための取組について説明し、児童生徒の多様な価値を尊重した教育の重要性を強調した。また、不登校児童生徒への支援体制を充実させる方針を明らかにし、学校が地域の学びの場として機能することの意義を語った。今後も、子供たちが安心して学べる場を確保し、光り輝く未来へと導く教育現場を目指す姿勢が伺える。