令和5年6月19日に開催された定例会では、台風2号に伴う大雨被害についての対応が主な議題として取り上げられた。
この台風による降雨は、観測史上最大の260.5ミリを記録し、市内で深刻な浸水被害が発生した。野口高明議員が市長に対し、災害対策本部の初動対応について質問した際、福田晃市長は、6月1日から対応を開始し、6月2日の午後に災害対策本部を設置した経緯を説明した。避難指示や避難所の設置も行い、561名が避難したことを強調した。
また、要支援者の避難支援の重要性も指摘された。特に、藤部徳治議員からは成人自転車の事故が昨今増加している中、自転車乗車用ヘルメットの購入助成制度の必要性が声高に訴えられた。市長もその重要性を認識し、交通安全意識の向上に努める方針を示した。
加えて、今後の越谷サンシティ整備に関しても市内の公民館や商業施設の需要に応じたリノベーション計画を市民に紹介する計画が発表され、大田ちひろ議員は特別支援教育におけるインクルーシブ教育の推進を含む方針転換の重要性を訴えた。教育長はその中で合理的配慮の考え方が重要であり、教育機関として各学校が多様なニーズに応じることが求められると回答した。
最後に、今後の災害準備や教育・地域活動における市民の参加が重要であるとの認識が再確認された。市長は引き続き市民に寄り添いながら、適切な施策を打ち出す決意を表明した。