越谷市議会の定例会では、平和都市宣言15周年に向けて平和資料の常設展示室設置が提案された。市長は、既存の事業を充実させ、(仮称)市民協働ゾーンで平和関連資料を期間展示することを検討していると回答した。平和事業の効果的な実施を図る中で、記念碑移設や掲示板設置も計画されている。
これに対し、議員は常設展示室の設置を求め、平和の重要性を訴えた。市長は新庁舎建設に合わせて検討を進めると述べたが、より具体的な方針が求められる。
国民健康保険制度に関する質問も続き、加入者の所得の低さと制度の脆弱性が指摘された。市長は、赤字解消のための対策を講じているとし、特に未就学児への均等割の軽減や多子世帯への減免を評価しつつ、財源確保に努める方針を示した。
また、生活保護制度の見直しにおいては、扶養照会の取り扱いを改善し、本市における相談体制の充実を図ることが求められている。議員は、申請をためらう原因となる扶養照会の厳格な運用に対し、柔軟な対応を求めた。市長は、国への要望を継続し、生活保護費が必要とされる人々に支援を提供することへの意欲を示した。
今回の議会では、公共施設の適切な管理と地域活性化を両立させるには、予算の配分や長期的視点による計画見直しが重要であると再認識する機会となった。市長は、公共サービスの充実を目指し、持続可能な財源の確保を引き続き重視していくと述べた。