令和3年6月18日、第2回6月定例会が開催された。様々な議題が取り上げられ、特に再生可能エネルギーの主力電源化についての議論が注目を集めた。
この中で、再生可能エネルギーの導入についての請願が話題となり、環境経済・建設常任委員長の畑谷茂氏が詳細な報告を行った。請願では、国が再生可能エネルギーへの転換を図る中で、行政の支援が必要であると訴えられた。具体的には、2030年までに再生可能エネルギーの割合を60%、2050年には100%とする目標の重要性が強調された。
請願の質疑では、国が示した温室効果ガス削減目標を踏まえた意見も出た。特に政府の目標が26%から46%へ引き上げられたことに対し、議員からは温室効果ガス削減に向けた体制強化が必要との指摘があった。畑谷氏は「再生可能エネルギーの導入は地球環境保全に不可欠であり、段階的な転換が求められている」と述べた。
請願の結果、本請願は全員一致で採択された。多くの議員が再生可能エネルギーの拡大の必要性に賛同した一方、原子力発電のリスクを避けてエネルギー政策を進める姿勢が評価された。しかし一部の議員は、計画の具体性や実現可能性への疑問を示した。
続いて、市長提出議案の討論が行われ、第65号議案から第68号議案の採決が行われた。こちらはいずれも全員一致で可決され、環境経済や建設にかかわる案件が順調に進められることが示された。
今回の会議では、市長の挨拶も行われ、越谷市の環境政策や新型コロナウイルスに関する対応についての現状が報告された。市長は「今後も市政続行のため、議員の皆様にお礼申し上げる」とし、ワクチン接種の進展に向けた市の取り組みも引き続き発表された。
このように、本定例会では環境政策が大きな焦点となり、今後の議論と政策実施が期待される。