令和5年6月定例会では、越谷市サンシティ整備計画の見直しや、災害時の要援護者支援の仕組みについて審議された。
まず、越谷サンシティ整備基本計画の一部見直しに関し、福田晃市長は、全面建て替えから一部改修を選択した理由として、費用が320億円に上る計画だったが、強い財政負担を考慮した結果、約150億円に見直したと述べた。この決断は、経済的な圧力に伴う財政の長期的な負担を回避する狙いがあるとのことだ。
市長は、サンシティの整備が地域のにぎわい創出に寄与することを強調し、民間のアイデアを活用して事業を進める方針を示した。また、周辺地域のにぎわいのための情報収集が起因としているとし、過去の懇談会や、市民からの意見を基にしたことにも触れた。
次に、台風2号に伴う水害における市内の対応についても議論された。特に、排水ポンプの不具合が浸水被害をもたらしたことが指摘され、具体的には七左エ門川排水機場や大間野排水機場における稼働の遅れが影響したという。福田市長は、ポンプが止まった原因を調査中とし、今後の改善策として定期的な点検を強化する必要性を表明した。
さらに、災害時要援護者の支援に関しても、越谷市の支援制度に参加する近隣地域の協力を得ながら進捗を図るとしている。現在、520名が登録しており、制度の普及には地域の意識向上が重要であると認識されている。
市内公共施設における防犯対策も話題に上がり、各学校における対策についての現状はあったが、従事者の人手が不足している傾向が見受けられると指摘された。今後の対応として、研修や資金援助が求められている。
福田市長は、命と暮らしを守るため、経済性と安全性の両立を重視し、これまでの計画が市民に最も利益となる道筋であることを強調した。今後は、透明性や公平性に配慮しつつ、これまでの施策の見直しを行うと共に、市民からのフィードバックを反映させていく意向を示した。