令和元年6月18日の越谷市議会は、第9日目に当たる重要な会議を開催した。この日は市政に対する一般質問が行われ、山田大助議員が中心的な質疑を行った。議員は市民からの要望として、せんげん台駅東口から市立病院間のバス路線再開に関して述べた。現状では、この路線は2018年に運休し、市民からはその復活を望む声が多く寄せられている。
山田議員は、バス路線の復活に向けた署名運動について、2019年1月22日にはおよそ6,300筆以上の署名を市長に届けたことを強調した。この署名活動には地域の自治会の会長も関与しており、市長も「市民の声を真摯に受け止めている」との見解を示した。バス事業者との面談結果についても言及され、現在は再開に向けた調整が進められているとのことだ。
また、水害対策についても議論が交わされた。2015年の関東・東北豪雨を受けて埼玉県は河川のかさ上げ工事を行い、今後の水害に備えるために現状の進捗を確認する必要があるとしている。市民の災害対策意識を高めるための具体的な施策として、ハザードマップの更新について議員からの再質問も行われ、早急な対応が求められた。市長は既に策定されたハザードマップに基づく浸水予想の発信や、市民への周知に努めていることを指摘した。
さらに、議員は幼児の保育の充実についても取り上げた。待機児童の状況について、教育長は毎年利用者数が増加していることに言及しながら、施設整備の強化が急務であることを認識していると答弁した。また、この議題は保護者からの要望も受け、特に質の確保に向けた取り組みの必要性が強調された。
教職員の働き方改善問題も重要なテーマとして取り上げられた。長時間労働の続く教職員に対する改善策や、過重な業務負担から解放するための方策についても議論され、教育長は現状の改善状況と今後の取り組みについて言及した。特に、教職員の勤務条件についてのデータを収集し、必要な改善を行っていると報告した。