令和2年6月定例会の第3日となる議会が開催され、議題として市長提出の第45号から第68号までの議案について一括上程され、質疑が行われた。
第46号議案においては、国民健康保険に関する傷病手当金の支給について、多くの議員から質問が寄せられた。特に、大和田哲議員が新型コロナウイルス感染症の影響により傷病手当金を必要とする人への支給についてその現状を明らかにし、約6,200名が国民健康保険に加入し、そのうち約3件がすでに支給対象に該当する見込みであると答弁された。
さらに、大和田議員は傷病手当金の算出方法や、青色申告者と白色申告者への影響について再質問。新井厚美保健医療部長は、支給額は給与の3分の2に基づくとし、青色申告の場合も同様の基準が適用されることを確認した。特に、フリーランスなど不安定な職を持つ個人に対して独自の支援策を問う声が上がったが、市長は現時点での市独自支援は難しいとの見解を示した。
次に、特別定額給付金に関する第47号議案では、工藤秀次議員が給付の遅れに対する市の対応を質問。高橋努市長は、人口約34万人の越谷市での申請書の大量印刷や発送に時間を要しているため、迅速かつ正確な給付に努めていることを強調した。特に、給付金の受取条件が厳しい方々への対応策についても留意するよう指摘され、鈴木正明環境経済部長が、DV被害者やホームレスのような配慮が必要な方々への支給手続きについて説明した。
第48号から第68号の各議案に関しては、質疑が特に行われず、会議はスムーズに進行した。質疑が終了すると、議案の委員会付託が省略され、全議案が同意をもって決議へと進められた。また、次回の議会開催予定についても報告され、休憩を挟みつつ、本日の議事は終了した。議員たちの市民に対する配慮と早急な対応への期待が感じられる会議となった。