令和5年12月8日、越谷市では第4回定例会の議事が開かれた。
会議の中で清水泉議員は、脱炭素社会に向けた取り組みを中心に、市長へ3点の質問を行った。その中で、脱炭素促進における進捗と課題が取り上げられた。清水議員は、環境省の脱炭素先行地域への応募や公用車のEV化についても言及した。これに対し、福田晃市長は、越谷市環境管理計画や地球温暖化対策実行計画に基づき、ゼロカーボン推進のための具体的な施策を推進していることを述べた。また、公用車のEV化に関しては充電設備の設置や財政課題があるとしたが、継続的に取り組む意向を示した。
また、大野恭子議員は、今後増加が見込まれる人口に対し、将来的な学童保育室の維持管理や教育環境の整備、さらには農業への支援が必要であると強調した。特に、農業の新規就農者への支援や耕作放棄地の問題についても言及した。市長はこれに対し、現在の施策を推進し、農業の継続的な活性化へ向けた取り組みを進めていることを述べた。
さらに、清水泉議員が問うた単身高齢者に対する緊急時の安否確認に関しては、消防長の中井淳氏が、安否確認のための住居への進入手段について説明し、適切な手順を踏んで対応していると述べた。特に、警察との連携を強調し、緊急事態における市民の安全を第一に考えていることを明示した。
会議ではまた、山田裕子議員が、困難女性支援法施行に向けての取り組みついて発言。女性の相談窓口の整備や民間団体との連携を促進する必要があるとした。市長は、今後の具体的な施策について調査研究を進め、人口流出を防ぐための対策を講じる姿勢を見せた。
一方で、公園の利用状況に関する討論も行われ、斎藤豪人議員が公園での遊びの環境についての意見を述べた。市民が自由に遊ぶためのルールの見直しが求められ、返信では市長が公園の環境整備に関する考えを示し、今後の利便性向上に向けた具体的な取り組みを約束した。市の支援を受ける農業者も含めて、地域の皆が快適に過ごせる環境を整えることが重要だとされている。
このように、さまざまな課題が議論された今回の定例会では、市政への市民の声が反映され、今後の施策に期待が寄せられている。