令和元年6月定例会の第2回会議が開催され、各議員による市政に対する一般質問が行われた。
訪れた会議では、清水泉議員が高齢者福祉の充実について問うた。議員は、日本の超高齢化社会の進展に伴い、特に高齢者の福祉施設の整備が急務であると強調した。「介護保険施設の整備状況と共に、介護職員の確保のための取り組みについてもお聞きしたい」と述べた。
高橋努市長は、越谷市の特別養護老人ホームについて具体的な数値を提示し、現在1,187床を整備し、待機人数は231名であると説明した。さらに、今後の3年間で新たに200床の整備を計画していることを明らかにした。「地域密着型の介護を進めるため、介護職員確保にも力を入れています」と述べ、相談窓口の設置や研修開催などを行っているとした。
また、温暖化対策についても質問が続いた。清水議員は市の太陽光発電普及率の現状について尋ね、「クリーンエネルギーの推進は必須の課題である」と強調。市長は「こしがやソーラーシティ構想の下、市内での太陽光発電容量はすでに6.9メガワットに達しました」と述べ、再生可能エネルギーの導入推進を続ける意向を示した。
ついで、山田裕子議員が組体操の安全管理について質問。彼女は、「埼玉県での組体操による怪我の報告が多い中で、安全対策の徹底が求められる」と指摘し、教育長は「学校のガイドラインに基づき、組体操の実施について安全性の配慮を強化している」と答えた。
また、教育現場における熱中症対策が話題を呼び、松田典子議員は「小中学校での運動会における熱中症対策は十分だったか」と尋ねた。特に気温の上昇が指摘され、「午後のプログラムを前倒しするなどの柔軟な対応を行った」と教育長が報告。一方で、実際に熱中症で運ばれた生徒もおり、今後の対策の必要性が求められた。
工藤秀次議員は、公共施設やツールの耐震基準に関する質問をし、システムや施設の整備方針を詳しく尋ねた。市長は「2025年度までに旧耐震基準の施設に対する対応を計画している」と述べ、安全管理と施設の維持に努める考えを示した。